骨董品の査定と鑑定は違う?その違いとは
骨董品の売買を行う際に査定や鑑定という言葉を聞いたことはないでしょうか?
一見同じような意味に思えるのですが、それぞれ異なる意味を持っています。
これらの言葉を正確に理解していなくとも骨董品の売買を行うこと自体に問題はありません。
しかし、骨董品の世界では良く使われる言葉ですし、その意味や違いを理解していなければ「この人、骨董品の売買に慣れてないのかな?」と相手に思われてしまうこともあります。
一般的な業者であれば知識がないだけで取引の際の金額が変わることはありませんが、悪質な業者であれば足元を見られる可能性があります。
少しでも自分が損をしない、不利にならないためにも査定と鑑定の違いをこのページで理解していただければ幸いです。
先に鑑定と鑑定士について説明させていただきます。
鑑定とは骨董品の真贋を判定することを指し、それを行うのが鑑定士です。
残念ながら骨董品の世界では贋作(偽物)の存在は珍しいことではないため、価値が高い骨董品の取引前には鑑定が行われる、鑑定書の提示を求められる場合があります。
鑑定士は作家や時代背景、当時の流行・技術力などの知識面だけでなく、品物を見る高い観察力なども駆使し真贋の判定を行い、場合によっては鑑定書を作成します。
骨董品の鑑定士は美術鑑定士と呼ばれることもありますが、国家試験などに合格すればなれるというものではありません。
長年にわたり本物だけでなく贋作にも触れ、目を養い知識を蓄え実践を積むことで鑑定士と認められ仕事を依頼されるようになります。
そのため、鑑定士には美術館や博物館の学芸員、画廊(ギャラリー)の関係者、歴史・美術の勉強を専門にされていた方が多いです。
しかし、最初に挙げたように鑑定士が行うのは真贋の判定のみです。
買取金額を決めるのは査定士の仕事であって鑑定士の仕事ではありません。
査定とは骨董品が持つ価値だけでなく市場の需要と供給なども加味した上で買取金額を提示することを指し、査定を行う人を査定士と呼びます。
そのため、査定のタイミング次第では買取金額が異なることも珍しいことではありません。
査定士は特定のジャンルを得意としている方が多く、様々な種類の骨董品に対して高い精度で査定を出せる方は少ないです。
そのため、査定士によって買取金額が変わることがあります。
骨董品を売却する方法の1つに買取業者に任せるというものがあります。
買取業者には複数の査定士が在籍しており、対象を得意としている方が査定を行うのが一般的な流れになっています。
しかし、時には人手不足やタイミングなどにより得意ではないジャンルの骨董品を査定する場合もあります。
査定が難しいと感じた場合は低い金額を提示することが多い(高く売れるか分からないものを高値で買い取れない)ため、買取業者に査定を依頼する場合は念の為2社以上に依頼することをおすすめします。
ここまで鑑定と査定について説明させて頂きましたが、簡単にまとめると以下のようになります。
鑑定→真贋を判定
査定→買取金額を決定
このように認識いただければ問題ないと思います。
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