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珊瑚

『血赤珊瑚』の骨董品としての価値や買い取りについて

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血赤珊瑚のイメージ画像

珊瑚の中で最も価値の高い血赤珊瑚、生産量は日本が世界一です。最高級の珊瑚として人気がある血赤珊瑚は、現在は乱獲の影響で珊瑚の絶滅が危惧されていることもあり、希少価値が上がり高値で取引されることも珍しくはありません。そんな血赤珊瑚の買い取りや特徴、歴史、魅力などを今回の骨董品コラムでお伝えします。

血赤珊瑚の特徴・魅力

血赤(ちあか)珊瑚は文字通り血の色のような深い赤色をした珊瑚のことです。珊瑚をおおまかに色別に分けると血赤珊瑚、赤珊瑚、桃珊瑚、白珊瑚の4種類になりますが、この中で血赤珊瑚は最も色が深い珊瑚でその価値も珊瑚の中では最も高くなっています。質の高い血赤珊瑚が一番多く採れるのは日本で、特に高知県の土佐湾の血赤珊瑚は世界一高い品質を誇っています。血赤珊瑚の宝石言葉は長寿と幸運で、パワーストーンとして、特に最近中国で増えている富裕層に人気があります。それは、血赤珊瑚の深い赤い色が、「赤は縁起の良い色」と考える中国人の注目を引いているためなのです。

血赤珊瑚の歴史

血赤珊瑚は記録に残っている物では、1812年に、高知県の室戸地方の漁師が漁獲中に偶然釣り針にひっかかった血赤珊瑚が日本で最初のものだとされています。ところが当時の土佐藩は何かの理由で珊瑚の水揚げを禁じていました。そして明治維新になるのですが、そこで初めて珊瑚漁が解禁になったのです。これを機に高知周辺では珊瑚漁が盛んになり水揚げ量も1901年には16トン以上になるほどの多くの珊瑚を採取しました。珊瑚漁の勢いはその後伊豆諸島や小笠原諸島にまで広がっていったのです。ただ、このような急速な発展の陰では、遭難した船も多く犠牲になった人も数多くいたとのことです。

血赤珊瑚の作品

血赤珊瑚で作ったものには、ネックレス、指輪、タイピン、数珠玉、原木、帯どめ、置物(昇り龍など)があります。ネックレスや指輪には球状にカットした血赤珊瑚をゴールドやシルバーなどの金属に付けて仕上げます。血赤珊瑚は数珠玉にも使われ、特に五島市で作られた血赤珊瑚念珠はその美しさから結婚式や長寿祝いなどのギフトとして人気があります。一方、血赤珊瑚の原木も人気があるのですが、傷の少ないものはなかなか手に入らないため高価なものと考えられています。また血赤珊瑚を彫って作った昇り龍の置物なども需要があります。

血赤珊瑚の価値と買い取り

珊瑚には「フ」と呼ばれる白い斑点が残りやすいですが、それでも時にこのフがないものがあります。珊瑚の中で最も高級と考えられている血赤珊瑚でフやその他の模様などがなければその血赤珊瑚は最高級品となり、買取り額も大変高くなります。フの他に「ヒ」と呼ばれる不具合もあります。これはヒビや割れのことです。珊瑚の割れは海底から引き揚げるときに十分な灰書をしないで取り扱った場合などに発生する可能性があります。血赤珊瑚の価値を判断する際はこのヒにも気を付ける必要があります。また珊瑚には偽物が出回っています。お持ちの血赤珊瑚の作品が本物であるかどうかは「全日本珊瑚漁業協同組合」の鑑別を受けてください。本物であれば正式な証明書が発行されます。

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