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中国美術

『鶏血石』の骨董品としての価値や買い取りについて

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鶏血石のイメージ画像

中国でしか産出されない稀な鉱石「鶏血石」。鮮やかな赤色が特徴です。今回の骨董品コラムでは、鶏血石の買い取りや歴史などに関してご紹介します。

鶏血石の特徴・魅力

鶏血石(けいけつせき)は文字通り、鶏が首を切られたときに流す血の色のような鮮やかな赤色をした鉱石です。主成分は粘土と石英で、硬度が7あるため大変硬い鉱石として知られています。これにシンナバーと呼ばれる辰砂が加わり、赤い色を造り出しています。鶏血石は周りの環境に敏感で、置き物として作られていても飾っておくと半年くらいで赤い色が黒や茶色に変化してしまいます。そのため、置物といいながらも普段はケースに収め時々取り出しては見て楽しむのが賢明です。鶏血石はまたその硬さのため、精度を要求される印鑑によく使われています。

鶏血石の歴史

鶏血石はその名前から残酷なイメージがありますが、赤は中国では幸運の象徴であり、昔から魔除けとして大事にされてきました。鶏血石は中国の杭州近くにある昌化とモンゴル自治区でしか採れません。昌化ではこの赤は、昔、地元民を守るために不死鳥が流した血の色だという伝説も伝えられています。明時代、清時代になると、鶏血石は文人や皇族によって印鑑の材料として利用されるようになりました。また、1972年、日中友好条約が結ばれましたが、その時に、中国の周恩来元首相は、鶏血石でできた印を2つ田中角栄元首相に贈呈しました。このことがニュースとなり、それ以降多くの人が鶏血石を探し求めて昌化に来るようになったそうです。

鶏血石の作品

鶏血石はその多くが赤い色をしていますが、実際には赤だけというのはかえってまれで、通常は黒、白、黄、緑、青、グレー、紫などの色と混ざっている場合がほとんどです。鶏血石を使って作った作品で最も有名なのは台北故宮博物院に所蔵されている「清鶏血石赤壁図薄意未刻印」でしょう。これは主要部がベージュ色で上部が朱色がかった赤になった鶏血石で作られた印です。位置の形を迂うまく取り入れ、上部の赤いところが丸くなっているのが特徴です。印の側面には松のような植物と船を漕ぐ3人の人物の絵が彫られ、残ったスペースに文字が書かれています。

鶏血石の価値と買い取り

前述のように、鶏血石は中国の昌化とモンゴル自治区でしか採れないため、高く評価されています。さらに、昌化の鶏血石は赤の色合いが強いためより価値が高いとみなされています。鶏血石と似たものに「血石」がありますが、血石は深緑の本体に赤の斑点がある石英の一種で鶏血石とは異なるので注意が必要です。その他、鶏血石の印にはプラスチックを密着させたものやコーティングを施したものもあるため、本物の鶏血石との違いを見分けることが大切です。また現在中国政府により1911年以前に作られた美術品は国外への持ち出しが禁じられており、こうした作品の価値が高くなっています。鶏血石をお持ちで手放すことをお考えの場合は、専門家によるしっかりした鑑定を受けることをおすすめします。

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