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中国美術

『堆朱』の骨董品としての価値や買い取りについて

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堆朱のイメージ画像

中国美術品として価値の高い「堆朱」。中国漆器を代表する技法として有名です。今回の骨董品コラムでは、堆朱の買い取りや特徴、歴史などに関してご紹介。堆朱の魅力についても迫りたいと思います。

堆朱の特徴・魅力

堆朱(ついしゅ)は中国の漆器の一種であり、またその技法のことを意味します。漆器の色は朱色と黒の2色がありますが、特に朱色のものを『堆朱』と呼んでいます。一般的に漆器と言えば、木彫りをした上に漆を塗ったものを想像しますが、堆朱は、漆を何度も塗り15mmほどの厚さを確保した後に模様を彫り込む技法で、この点で他の漆器とは大きな違いがあります。1mmの厚さを確保するには漆を10回ほど塗る必要があるため、15mmの厚さを確保するには少なくとも150回も漆を塗ることになります。また、1回塗る毎に陰干しをし、完全に乾燥させなければいけません。そのため1つの堆朱作品を完成させるには、数か月という期間を要します。

堆朱の歴史

中国の漆器は、発掘調査によれば、6000年前にすでに存在していたことがわかっています。ただ堆朱が作られるようになったのは唐時代で、それ以降今日まで受け継がれてきました。中国では堆朱はその技法の高度さから、江西の磁器と湖南の刺繍と併せ「中国三大工芸美術」の一つに数えられています。明や清時代では、堆朱は貴族用の家具や文具に使われ、一般庶民にとっての堆朱は、子供用のヒョウタン形のコオロギ入れなどに施されていました。堆朱の技法は日本にも伝来しましたが、日本では複雑な工程を避け、木彫りを先に行いそこに漆を塗る鎌倉彫として発展しました。

堆朱の作品

堆朱の作品で有名なものの一つに、台北故宮博物院所蔵の「松竹梅鹿堆朱長方箱」があります。これは明時代の倪瓚によって作られたもので、重箱のような箱に漆を何重にも塗り重ね、そこに全部で50頭の鹿が松竹梅の中で戯れる様子を彫り込んだものです。また、近年では1998年に堆朱工芸家、李志剛氏が北京の会社懐仁堂のために制作した壁画「四合如意」が価値の高いものとして評価されています。その他、1999年にマカオが中国に返還された時にマカオに送られた直径1.08mの赤い丸い堆朱のお盆も話題を呼びました。堆朱は壁画やお盆の他、菓子器や花瓶などにも施されてきました。

堆朱の価値と買い取り

近年の中国美術品ブームに乗って、中国堆朱の人気も上がっています。特に制作する工程が複雑で完成させるのに長時間を要する堆朱は、コレクターの間でも需要が高く高額で取引されています。また堆朱では、歴史ものだけでなく、上述の李志剛氏のような現代大家の作品も高い値で売られているのが特徴です。ただし、傷や割れなどがあればその価値も下がってしまいますから、しっかり保管し、手放したい場合は、専門家の鑑定を受けてください。

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