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中国美術

『青銅器』の骨董品としての価値や買い取りについて

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青銅器のイメージ画像

歴史の長い青銅器は、作られた時代により形や文様に特徴があります。

青銅器は中国国内だけでなく、日本などの国外の美術館にも多数保管されるなど、希少価値の高い中国美術品として知られています。

そんな青銅器の買い取りや特徴、歴史、魅力などを今回の骨董品コラムでご紹介します。

青銅器の特徴・魅力

青銅器には武器や楽器もありますが、何といって人気があるのは容器類です。

青銅器で作られた容器の中で主なものは酒器や食器などでしたが、これらは単なる食事のための道具ではなく、宗教的な儀式などに使われることが多く、また富や社会的地位の象徴にもなっていました。

中国古代の青銅器にはどれにも複雑な文様が施されていますが、この文様が中国の青銅器をユニークな存在として特徴付けています。

文様のほとんどは虎、象、羊など動物を形どったものです。

モチーフとして動物を使ったのは、昔の人には自然に対する恐怖があり、その恐怖を克服するために、こうした動物たちの持つ力を崇拝し文様として青銅器に彫り込んだのです。

青銅器の歴史

中国の青銅器が始まったのは紀元前2000年代だと言われ、美術品として大変長い歴史を持っています。

青銅器が最も盛んだったのは紀元前1600年頃の殷時代から紀元前400年頃の春秋時代までで、春秋時代の終わり頃から徐々に鉄器に変わっていきました。

それでもその後も青銅器はずっと作られ続けていきました。

ただ、作品としては初期の頃の宗教的および儀式的なものから燭台や銅鏡のような日常的なものへと変化しました。

特に銅鏡は、鏡を作るための材料が他に見つからなかったので、18世紀になってガラス製の鏡ができるまで作られ続けました。

青銅器の作品

青銅器青銅器の作品には前に述べたように武器、食器、酒器、楽器などがあります。

上海博物館は青銅器の蒐集品が多いことでも知られており、1階に青銅器の特別コーナーを設けて展示しています。

例えば、酒器としてもっとも有名なのが「爵」ですが、これは取っ手と3本の足を持った鮮やかな青緑の色をした酒器です。

注ぎ口がとがっているのが特徴です。

上海博物館に展示されている爵の作品は「饕餮文爵」と名付けられ 殷前期時代に作られたものです。

酒器にはこの他、「尊」と呼ばれる末広がりの台の上に膨らんだ胴を持ち注ぎ口がアサガオ状になった酒器など、10種類以上の形状があり時代や作者によって異なっています。

青銅器の価値と買い取り

青銅器は製作された年代が大変古いものが多いため他の美術品とは違い、その価値を保存状態だけで判断するには無理があります。

つまり、年代物の青銅器には少しぐらいの錆や傷があってもその価値が極端に下がることはありません。

それでも制作年代が古くしかも保存状態が良いというのであれば、もちろん価値は上がります。

また青銅器の大きさや箱や書物がついているかどうかといった点も査定の際にチェックされます。

その他、文様やデザインなどユニークであれば、価値も高まりますから、もし青銅器をお持ちで手放すことをお考えの場合は、専門家による鑑定を受けてください。

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